ホームヘルパーとして働きたい方へ

 

もし、あなたがヘルパーに訪問してもらい何かサービスを提供してもらうとしたら、どんな人がご希望ですか?
皆さん様々なイメージを持ち、“こんな人は嫌だ”、“こういうところに気が付く人がいい”、などなど、さまざまな注文があると思います。
ただ、共通していえることは、自分自身が誰かに家に来てもらって何かしてもらうなら、よく仕事ができるけど感じが悪いとか、こちらの話を聞いてくれない人よりも、少し抜けたところがあってもやさしいところがあったり、相手の立場になって物事を考えることのできる人を選ぶのではないでしょうか?

 

 

採用について思うこと

 

この業界どこも人材が足りず、とくに港区の訪問介護事業所にとっては、登録ヘルパーを確保するのは頭の痛い問題です。 人がいなければ仕事を受けられず、利用者に必要なサービスを供給することができません。 仕事が受けられなければ、事業所を維持し職員に利益を還元していくこともできなくなります。 結果、常勤ヘルパーも維持できず職員の入れ替わりが激しくなり、来る者拒まずで職員を採用し、サービスの質の低下やバラバラな対応が常態化し、問題意識のある職員は他の事業所を探すか、どこも一緒だからと割り切りで仕事をするという事態が生まれているように感じています。

私自身は訪問介護事業所での業務は通算10年目になりますが、どんなに人が足りなくても、採用するヘルパーは事業所が選ぶのではなく、働くヘルパー自身に、この事業所で仕事をしたいかどうかを自分で判断して選らんでもらうことを一貫して通してきました。 数多くの事業所が存在しているので、どの事業所で仕事をするのが自分自身に相応しいかを考えて判断する、そんな意識を持てる方と仕事をしたいと望むことが根底にあるからです。

応募し面接を受けるきっかけとしては、単に条件がいいから、近いから、たまたま広告を見てピンときたから、社会に貢献できるから、お年寄りが好きだから、etc... どんなことでもかまわないと思います。 ただ、実際に仕事をする場合、一人の人間が最後を迎えるまでの残りわずかな人生に関わることに対しては、軽々しく考えてほしくはありません。関わる以上は、責任のある仕事を一緒にしてほしいと望みます。

ですから、面接に来ていただいた方や、事業所まで足を運んで話を聞きに足を運んでくれた方には、事業所の考え方や仕事の仕方、職員のフォロー体制や雰囲気、日々の取り組み、強みや弱み、良いところ悪いところ、働く職員に何を求めるか、介護業界の現状や多くの職場の問題点、どんな事業所でありたいかなども、ざっくばらんにさらけ出します。 まずはケアしろかねがどんなところかを知ってもらい、ここでどんなふうに仕事をすることができるか、ここで仕事をすることがどんな意味があるか、考えてほしいと思っています。 ですので、経験の有無は問いません。
こちらも、あなたがどんな人で、どんな考えの持ち主であるかを知り、ここでどのような形で仕事をできるか見るための時間にしたいと考えています。

 

 

どんな人と一緒に介護をしたいと思うか

 

よくどんな人材を望みますかと尋ねられますが、一言で言えば、「他者への想像力を持ち合わせた人」「笑顔で楽しく仕事のできる人」になります。
極端な話、例えば、家事が苦手でもかまわないし、人と接するのが苦手でもかまいません。 もちろん介護経験は必要ありません。経験がある人の方が良いケアができるという法則は成り立ちませんし、どんなに仕事が良くできて、判断力に優れていても、利用者の心情へ配慮できずに「自分の仕事(のやり方)」を通すだけならただの自己満足にしかなりません。 それではチームで連携して仕事をしていくことはできないし、結局は利用者とも上手くいかなくなるか、介護職員としてのあるべき姿を逸脱して自分と利用者だけの関係を作ってしまい、介護保険サービスを担う事業所としての立場や役割を破壊してしまうことになりかねません。
あくまで仕事を通じた関係ではあるけれど、最終的には働く人が「どんな人」であるのかということに行き着いてしまいます。負担の大きく感じる状況にぶつかったとき、苦手なタイプの利用者とどう付き合えば良いかわからなくなったとき、etc... どこかで必ず自分自身のマイナス面と向き合う機会が訪れます。
そのときに自分を守るために何かに責任を転嫁したり、臭い物に蓋をするように見たくないものから目を背けるのではなく、そんな自分自身を受け入れて、仕事を通して問題を解消していけるよう努力して欲しいと思っています。

精神的にきつく感じることもありますが、この仕事をする以上、誰もが自分自身と向き合う場面を避けて通ることはできません。 それがこの仕事の怖さであり、また、同時におもしろさでもあると思います。 それを避けてしまえば、人としての成長=ヘルパーとしての成長は訪れません。
介護の技術や知識はある程度までなら誰でも身に付けることができます。 しかし、技術や知識、経験などを使いこなすヘルパーが配慮のない人であれば、利用者にとって苦痛を伴うケアを提供する可能性が高くなります。 一緒に介護を行う中で、壁を乗り越えて、今までの自分だったらできなかったことや我慢できなかったことが何でもなくなる瞬間を迎えることができたら、こんなうれしいことはないと思いませんか?

あとは、何よりも、仕事を楽しむことが大事だと思います。楽しく仕事ができなければ、自然な笑顔を利用者に向けることはできませんし、良好な人間関係を築いていくことも難しくなっていくと思います。皆さんが日常付き合っているお友達はどうですか? 楽しく同じ時間を共有できる人と好んで親しくなるのではないでしょうか。

もちろん我々は仕事を通して利用者や家族と関わりますが、接して気持ちのよい人たちに、より多くの肯定的な表現を示すのが自然な振る舞いではないでしょうか。気分や雰囲気というものは良くも悪くも伝染するものです。気持ちよく、笑顔で仕事をする能力は人と関わる仕事には不可欠なものです。私個人は、私生活で問題を抱えたり、おもしろくないことがあるときこそ、より一層楽しく仕事をしたいと思っていますし、難しい事情や大変な状況に直面したときにこそ、その困難さを楽しむくらいの寛容さを身につけられるよう、諸先輩方から学びたいと思っています。

 

 

管理者の役割

 

苦手なことや足りないところがあるのは誰しも同じことで、ただ、それが何であるかは人によって違うに過ぎないと考えています。 もちろん能力や適正の差はあります。通常、職員に対してはふれにくいところですが、そこを明確にして課題とし取り組まない限り、誰にとっても良い結果には結びつきません。 問題は、本人が、また、一緒に仕事をする職員や管理者が、それらとどのように付き合っていくかだと思います。 当然、私自身の問題点についても同様のことが言えます。サービス提供責任者や管理者も、それぞれの立場で改善のための努力をしていくことが、誰よりも望まれます。

管理者の仕事とは、それぞれの職員の足りないところを補正し、苦手意識を解消できるようフォローし、良いところを伸ばし、さらには良いところも悪い面も職員間で共有し、お互いに役割を担いながら仕事ができる職場を作り上げていくことだと思っています。世の中のどの職場でも言われているような決まり文句にしか聞こえませんが、実際にそれを達成できるかどうかの責任はすべて管理者にあり、そのようなことが自然に行われる体質を浸透させ、業務がしやすくなるよう仕組みを作っていくところで私自身の能力が問われるものだと考えています。

お題目のように「働きやすい職場作り」や「風通しの良い人間関係」という言葉を並べても現実は一切変わりません。 管理者が具体的に日々取り組み続けない限り、前進はありません。単に職場環境を整備して職員をマネジメントするだけではなく、実際にケアに入っている職員が仕事をしやすいように演出し、家族やケアマネ、関係機関との間で常に適切な対応を取らねばなりません。 ときには職員を守るために、仕事を失うリスクを犯しても不適切な対応を行うケアマネとやり合わねばならないこともあります。 また、利用者の利益を死守するために、あえて汚れ役を買って出なければならないこともあります。

職員が笑顔で気持ちよくケアに入れるように、私にできることはそんな程度のことです。
あとは、皆さんがケアしろかねでの訪問介護の仕事を、それぞれの自己実現の場にし、楽しく仕事をしてくだされば、これ以上の喜びはありません。
また、それらは、必ず利用者の利益に直結するものだと信じています。

 

 

    H27年3月  訪問介護管理者  星


賞与について

 

事業所の考え方として、賞与は登録ヘルパーから支給することに決めました。小規模の訪問介護事業所の場合、もっとも業務の負担が大きく大変なのは管理者とサービス提供責任者であるのは間違いのないところだと思いますが、事業所を健全に運営して快適な職場作りをしていくためには、登録ヘルパーの存在が不可欠です。

 

サービス提供を受ける利用者の立場から見た場合、良質のサービスを提供し肯定的な気持ちを受け取れさえすれば、そのヘルパーの立場が常勤ヘルパーか登録ヘルパーかは関係ありません。利用者にとってはむしろ、日常慣れ親しんだ良好な関係の登録ヘルパーが提供するサービスの方が、サービス提供責任者や常勤ヘルパーよりも質が高いと感じられることが多いのかもしれません。

 

私個人は、通常のサービス提供にあたって利用者を前にした際には、事業所内の立場は問題ではないと考えています。誤解を恐れずに言ってしまえば、経験年数や知識なども同様に、どうでもいいものだと思っています。重要なのは、その人がヘルパーとして利用者と良好かつ適切な関係を築くことができ、良質なサービスを提供できるかどうかであり、知識や経験を使いこなす気持ちがあるかないかだと考えています。

例えば、ただ常勤だというだけで待遇がよく仕事が雑だったりクレームばかり受けているヘルパーがいる事業所で私自身が登録ヘルパーとして勤務し、コツコツと良い仕事をして利用者からも信頼を得られたとしても、そこには介護に関わることで得られる充実感はあるでしょうが、納得のできない思いを抱えることになるのは間違いありません。

 

仕事というものは、お互いの信頼関係で成り立つものであり、信頼は、仕事を通じた双方の具体的な業務の積み重ねによって築かれるものだと信じています。ですから、対利用者のサービス提供については、常勤か登録かサービス提供責任者かを問わず平等に評価し、個々人の貢献度や勤務時間数に応じて、まずは事業所の屋台骨となる登録ヘルパーにこそ賞与を支給すべきだと思っています。

 

常勤ヘルパーやサービス提供責任者と登録ヘルパーとの違いは、あくまで雇用身分に応じた職務内容とそれに応じた責任にあり、その部分の評価と対利用者へのサービス提供=ヘルパーとしての評価は明確に分けて考えています。人間の自然な感情として、よりよくやってくれる人にはより多くを還したいと感じるものです。何より、事業所の顔であり、その仕事ぶりがそのまま事業所の評価、地域での価値を形作っていくことになる登録ヘルパーこそが訪問介護事業所の財産であると思っています。

現在、世間では介護報酬減額と処遇改善についての議論が続いていますが、それとは関係なく、各事業所・各施設が末端の介護職を大切にするための努力を行うのは当然の義務だと思います。私自身、様々な現場で語るのも憚られる現実を見て、その悲惨さを体験し、声を挙げてきました。少なくとも、ここでは、皆が自然によりよく働きたいと感じられるよう、就業環境の整備についても、事業所の運営体力の許す限り、最大限に努めていきたいと思っています。

 

 

  平成27年3月  訪問介護管理者  星


登録ヘルパー募集要項(常時若干名募集しています)

常勤ヘルパー募集要項(1~2名募集中)

 

担当:星 智和

☎03-5488-6377

 

事務所に職員不在時は電話は転送となっておりいつでも受け付けられるようにはなっていますが、利用者様宅の訪問中やカンファレンス中、移動中など、出られないことも多々あります。その場合は、お手数ですが後でもう一度おかけになるか、もしくは留守番電話に応募の旨と連絡先を残してくだされば、こちらからご連絡いたします。